ドッグフードを食らうということ

本当にドッグフードを食べちゃうという話じゃなくて、自分の作った製品を自分で試してからお客様に出せという様な話。IT業界でよく言われている気がする。例えば、マイクロソフトWindows 7のベータ版を社内で大々的に使って(こことかここ)、使い勝手を高めるためにフィードバックを社内でやってきたらしい。

まあ、自分が使いたくないような商品をお客様に勧めるって論理矛盾ですからね。ドッグフードを食らうと言うこと自体は論理が通っている。それはそうなのだけれども、それが行われる理由が自社製品の完成度を上げるために行うなら良いんだけれども、単に自社製品を使った方がお金がかからないからという理由だけで行われると上手く行かないんじゃないかと思う。大抵、後者の場合、導入動機が導入動機なだけに、フィードバックをかける仕組みとか導入されていなさそうだし。

例えば、グループウェア専業メーカーだったら、その商品が売れなかった日には会社の業績に直結するから、マジ本気で開発するだろうけど、たくさんある商品のうちの一つがグループウェアですっていう状態ならどう考えても専業メーカーほどの力の入れ方はしていないよなと思った。