教育再生懇談会の報告書と情報の授業

「小中学生が携帯持つなら、通話とGPS限定に」教育再生懇談会が報告書

政府の教育再生懇談会は26日、これまでの審議をまとめた第1次報書を決定し、福田康夫首相に提出した。必要がない限り小中学生に携帯電話を持たせないこと、持つ場合は通話機能やGPS機能に限定したものを推進することなどを盛り込んだ。

IT立国を推進するとか言っている政府が、未来の国の中核をなす小中学生から情報を入手する手段を取り上げる答申を出すことがちゃんちゃらおかしい。(小学校でも情報の授業あるのかは調べていないので分からないが)きちんとした情報リテラシーを学ばせることが情報の授業の趣旨のはず。情報を入手する手段をきちんと確保した上で、それを自分でしっかり判断して使うことのできる人間を育てることが重要であるにも関わらず、携帯を使った出会い系サイトの事件などを全て携帯自体で不必要な情報まで取れてしまうことに責任をすり替えているとしか思えない。
そもそも、情報の授業って受けたことないけど、ワードやエクセルの使い方しか教えていない印象があって意味ないじゃん!と思っている。それって、情報ではなくここのソフトの使い方なだけ。もっと、永続する知識を教えた方がいいし、そんなことしか教えていないからマイクロソフトに深層意識でベンダーロックインしてしまうのだ。

この報告書の本当のねらいは、若い世代から徐々に情報統制をするという制度を入れていこうと流れにも見えてしまう。考え過ぎか?

ちなみに、教育再生懇談会の委員はここから入手できる。見てみると、ノーベル賞もらった先生や、びっくりなことに我が大学の学長もいたりするんだが。。。大丈夫か?