UCIトラックワールドカップ コペンハーゲン大会観戦

せっかくヨーロッパに来たと言うことで,大好きな自転車のレースを見に行きたいと思ってこっちに来てからいろいろとレーススケジュールを見てみると,トラックワールドカップコペンハーゲンで行われることを知りチケットを取って行ってきました.航空券代は3万弱,ホテル代は1万と安くないですが滅多にない機会ということで思い切って行きました.

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ブリュッセル-コペンハーゲン間はスカンジナビア航空を使用.はい,日本から来たときに逆経路を使いましたね.機内食なんていうものは,出ませんがちょうど乗っている時間が昼時だし,着いてすぐにレース会場に向かわないと時間がもったいない(今回はほぼレースを見るためだけに来ているぐらいの意気込みだから)ので,機内でサンドイッチを買って昼食.クレジットカードで決済したんですが,どうやって飛行機のハンドターミナルからオーソリかけているのかは未だに謎です.

機内でおもむろにLonely planetコペンハーゲンを見ていると,隣のおじさんが「初めてのコペンハーゲンかい?」と声をかけてきて,しばし会話をしました.感じの良いおじさんで,デンマークは国土が東西に300キロ,南北に500キロしかないんだよ(逆だったかも)とか,会場までの生き方分かるかい?とかいろいろ教えてくれました.

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飛行機から見たデンマーク 雪で一面が白い

空港に着くと旅行案内所でコペンハーゲンカード(199 DKK)を買い,電車でコペンハーゲン中央駅へ行き,そこから会場であるBallerup Super Arenaの最寄り駅であるMalmperken駅まで行く列車に乗り換えてという行き方は,分かっていたのだがコペンハーゲン中央駅でどのホームの列車に乗ればいいのか分からずしばらく右往左往.最終的には,案内に聞いて解決.そういえば,飛行機で隣のおじさんがS-trainに乗ればいいんだよといっていたのを忘れていた.

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S-trainの乗り場にはこのような目立つマークがあるのに最初気がつかなかった私 笑

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会場の最寄り駅のMalmperken駅はコペンハーゲン中央駅から20分ぐらいなのだが相当郊外な感じが漂っていて,ここに来た日本人は相違ないだろうと思った 笑

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会場までの道順もGoogleマップを見て頭に入っていたはずだったのだが,道路の標識を見て会場手前の交差点を曲がってしまったために,結構遠回りして会場に到着,入り口で入場券(150 DKK)を買って中に入るとマッサージオイルのにおいが鼻をつく.何か本場に来た感覚だ!

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写真ではいまいちわかりにくいが,200mという短い周長だからバンクの角度があり得ないほど急だった.あんなバンク,自分は走れませんなと思ったのはいうまでもない.

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試合の方はといいますと,流行本場は迫力があるのとポイントレースなんかはすごい展開が速い.トラックワールドカップNHKでも録画放送をやっていたりするけど,ポイントレースは省かれちゃうことが多いので,こうやってしかも生のレースを見れるのは非常にうれしい.写真を取るのに夢中になっていたら,ケイリンの決勝で落車の音が!と思ったら優勝候補のクリス・ホイやら何名かが見事に吹っ飛んでいる!しかも,クリス・ホイはなかなかたちが上がらずちょっと不安になるが,しばらくすると動き出して一安心.相当激しいクラッシュだったのに骨折はしなかったらしい.ドンだけ頑丈なんだよ・・・


そのレースの動画はこちら

その後は,お待ちかねのスクラッチレース.日本人は期待の盛選手がエントリー.予選は見られなかったが無事に通過したようで決勝スタート.本当に,ポイントレースとかスクラッチレースとかの中長距離系のトラック種目って面白いと思うんだけど,日本では何故かスルーされがちなんだよな.どの選手が強いとか分かっているとさらに楽しめたのだろうけど,下調べもしていなかったので分からず,写真を撮りつつ盛選手の応援.

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盛選手は途中4,5人の逃げ集団に入りラップに成功,その後しばらく集団で走行した後,残り5週ぐらいのところでアタック!他の一人と集団から飛び出すのに成功.この時点で,案内板を見ると3位だか4位だかの表示がされていて,このまま逃げ切れば優勝じゃないか?と思って応援にも俄然力が入った.隣では,日本チーム関係者らしき人と何故か外人の子供が盛選手を応援していた.これ優勝できるんじゃないか!と思って,興奮し応援にも力が入る!

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盛選手はそのまま逃げ続けて見事優勝!やばい,やばい,日本の中長距離初の優勝,快挙じゃないか!?と思っていたが,本当にそうだったらしい.チーム関係者以外は日本人はいないであろうこのコペンハーゲンの地で,表彰式で君が代を聴いたときには感動のあまり涙が出た.歴史的快挙を偶然とはいえ目撃するとは... 盛選手は学連の時に時期がかぶっていたことがあったのでなおさら(勝手に)感動だった.まあ,私は全く結果が残せなかったんですがね.

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望遠レンズを持っていなかったので,これが精一杯なのが悔やまれる表彰式の様子

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転載

というわけで,スクラッチレース優勝という歴史的瞬間を目撃し感動&来た甲斐があった大満足なレース観戦でした.